世界最高峰の技を競い合う。

いや、技だけではない。

心技体。

彼らのインタビューコメントを聞いていると、こころをどこに置いて、どう整理して、その時を迎えるべきなのか、考えさせられる。

メンタルトレーニングなどという範疇を遥かに越えて、ある種の境地に達しているのだろう。

それでもなおかつ最後の最後に勝者に残れるとは限らない。

ベストパフォーマンスをしてもそれを越える競技者が現れることも大いにある。

またルールが適切に運用されているのか、そもそも規定がプレイヤー側に有用であるのか、

さらに採点競技においてそのジャッジが公正で合理性をもち、その競技の魅力を最大限評価しているといえるのか、

など。

さまざまな不確定要素を踏まえた上でこれまでにない果敢なチャレンジは観るものに少なくない力を与えてくれるものだ。

勝者だけでなく、敗者からもまた学ぶべきことは多いし、もちろん圧倒的な勝者にはたどり着くべき場所にたどり着いたものだけがもつ、超然とした哲学を感じとることが出来る。

ひとりの凡夫としては、その哲学を競技者の中に見いだし、あわよくばなんらかのヒントを探し出さんと、しておる次第である。